仕返しは高くつく

「道は開ける」より

「仕返しをしてはいけない。敵を傷つけるよりも自分を傷つける結果となるからだ。嫌いな人について考えたりして、1分たりとも時間を無駄にしないことだ」

私たちは誰かに憎しみや怒りを感じると、むしろ自分自身がそれに支配されることになる。そして眠れなくなり、食欲がなくなり、血圧があがりと健康や幸福にまで影響がおよんでくる。私たちに憎悪は少しも相手を傷つけないばかりか、かえって私たち自身がそれに苦しむことになる。

 

「自分の敵を愛しなさい」キリスト

「敵のために暖炉を熱しすぎて、おのが身を焦がさぬように」シェークスピア

「怒れない人はバカ、怒らない人は利口」ウィリアム・ゲイナー

 

誰かがあなたを罵ったら、むしろ物柔らかに返しましょう。物柔らかなものいいは、怒りをそらす。

私たちはキリストのように、敵を愛することはできないかもしれません。ですが、自分自身の時間や生活、健康のためにも少なくとも敵を許し、忘れてしまいましょう。

 

では怒りの相手を許し、忘れてしまういい方法?それは自分のなすべきことに夢中になること、集中すること。自分のすべきことに集中しているひとは、他人がどう思おうと気にしない。

 

「結局のところ私たちは自分の過ちにたいして、償いをさせられる。このことをよくする人間は、誰にも腹を立てず、誰を恨むこともなく、誰の悪口をいうでもなく、誰をも非難せず、誰をも不快にすることなく、誰をも憎まないであろう」エピクテトス

 

「あなたの敵を愛しなさい。あなたを憎むものに善を行いなさい。あなたを呪い、侮辱するもののために祈りなさい」キリスト