「恩知らずを気にしない方法」感謝を求めない
『道は開けるより』
私たちが生活していると、誰かに何かの親切をしてあげることがあります。ですが、その親切に相手がお礼を言ってくれない時も。そんなときは正直がっかりしてしまいますし、場合によっては怒りを感じることもあるかも。
「感謝の心はたゆまぬ教養から得られる果実である。それを粗野な人々のなかに発見することはない」サミュエル・ジョンソン博士
人間は生まれつき感謝を忘れやすくできている生き物。だから絶えず感謝を期待していることは、自ら進んで心痛を求めていることになる。
だからいっそのこと「感謝など期待しない」でおこう。
そうすれば、たまたまほんの少し感謝されただけでも喜びとなる。また感謝されなくても、別にいらいらすることもない。
日々の暮らしで幸福感を感じたいなら、「恩知らず」などと考えずに、ただひたすら与えるという内面の喜びを感じていること。
また古今東西、昔からよくあるのが「うちの子は親への感謝の気持ちがない」という不満。
もし私たちの子供が恩知らずだとしたら、それは私たち自身に原因がある。感謝の気持ちを子供に植え付けるには、私たち自身がまず感謝の気持ちを持つ必要がある。
「子どもは早耳」といいます。
たとえば子供のいる前で他人の親切にケチをつけたくなったらすぐに口を閉じよう。子供のいる前で、他人への不満は言わないようにしよう。
また誰かに親切にされたら、きちんとお礼を言うように促しましょう。
そして自分自身も「他人の親切に感謝の気持ちを持っているか」を時々振り返ってみよう。誰かの親切にたいして、感謝の気持ちを伝えていないことが結構あるはず。