疲れの原因とその対策

『道は開ける』より

肉体を使う仕事で、体が疲れるのは当然です。ですが、デスクワークで腰や腕が疲れるのも、まぁ当然。ですが、精神的な疲れは、そもそも何が原因なのでしょうか?

 

「我々を悩ます疲れの大部分は、精神的原因からきている。純粋に肉体的原因で消耗する例は実にまれである」J・A・ハドフィールド

「健康な座業労働者の疲労の原因は、100%が心理的要素すなわち情緒的要素である」A・A・ブリル博士

 

精神面の疲れの原因は、感情です。

どんな精神状態が私たちを疲労させるかというと、退屈、恨み、正当に評価されていないという気持ち、無力感、焦り、不安などなど。こうした感情が私たちを疲れさせ、悩まし、ときには病気にしたりもします。

一方で喜びや満足感などは私たちを疲労させることはありません。

 

肉体的な疲れは、たいていの場合十分な睡眠や、休息によって回復します。ですが精神面が原因の疲れは、そう簡単には回復しません。悩み、緊張、感情の混乱は疲労の3大原因ともいわれます。

そうした感情は無意識に私たちの体を緊張させます。顔をこわばらせたり、歯をかみしめたり、怒りで全身をこわばらせたり。筋肉が緊張すれば、筋肉が働いているということ、つまり精神面の混乱は最終的には体の疲労につながっていきます。

 

こうしたことを防ぐために大切なのは、結局はリラックスすること。仕事中に時には軽く目を閉じて、深呼吸をしてみる。少し体を動かしてみる。力を抜くことを意識しましょう。